Missing Personsを探して Missing,Innocent,Death Row.a far-east eye for people at risk

embarrassment だと思わなかったら続いていくんだろうか

無罪の人間が処刑されるなんて例がありうるのかなんておっしゃる方々がまだいらっしゃるわけで。
(で、英語原文だと訳さないと文句言われたりするんですが知りませんよ)

門から出て行くまで安心はできないと思いつつも、H.S氏が求めていたDNAテストは認められたようです。

何で安心できないかって、無罪の人間を処刑するのは恥だという感覚があんまりなさそうなところ。

Cameron Todd Willinghamという当時23歳の3児の父の家が、1991年のクリスマス前に火事に襲われたのです。
貧しい夫婦で、奥さんは救世軍に子供たちのクリスマスプレゼントをもらいにいっていたその朝、Toddは2歳の娘の泣き声で目を覚まし、2歳の娘と1歳の双子の女の子を助けようとしたけれども炎と煙に阻まれ、そして子供部屋の窓が炎の勢いで破裂、髪に火がついてもToddはまだ中に飛び込もうとしたので、取り押さえられしまいに手錠までかけられ、ただ見ているしかなかったのです。

で、この若いお父さんの悲劇はとんでもない方向に転がっていきます。

当初この火事は悲劇以外の何物でもなかった。しかし当時の捜査官が、放火の可能性を示唆、で、「放火したのはTodd以外にいない」なんという論法なんでしょうか。

当局がToddが犯人だと疑い始めると、近所の証言も変わって行きます。最初は「僕の子供たちが燃えてしまう!!」と絶叫し、絶望していた、という証言が、奇妙な振る舞いをしていた、娘たちを助けようとしていなかった、と言うふうに、、、、

2004年にToddは処刑されました。寸前に、科学者であり放火関係の専門家であるGerald Hurst氏が放火の証拠とされたものに根拠はないと崩していっていましたが、当局は全く動かず。

そして、近年テキサス州が過去の科学捜査の間違いを正す特別委員会を設立、(<怪しい訳ですが、ここ)そこに雇われた科学者
Craig Beyler氏が再びこのケースの証拠とされるものを吟味し、報告書が提出されました。

放火であると言う科学的根拠は全くなかったのです。全く根拠がなかったのです。(原文でも繰り返しています)
Toddが犯人であるという証拠を挙げた人間は、放火に関する現実的な知識が全くなかった、とCraig Beyler氏は報告しています。

彼は最後まで無実を主張し、処刑台の上で残した言葉も同じでした。本当の最後の部分は、不適切な言葉であるとして記録に残されていません。

どっちだ、不適切なのは。

(この文章はリンク先であるNew York Timesの記事を翻訳したものを多く含んでいます。)

iPhoneから追記。

Wikipediaとそのソースをいくつか読んでみただけで、百歩譲って無罪の証拠はないとしても、有罪の”証拠”は科学的無知と意図的(でなかったら、他人の生命を左右するには考える能力がなさすぎる。意図的と見たほうがいいでしょう)に被告の行動を歪めて解釈したこと、そして”証人”はToddが拘置所で自分がやったと言った、という薬物中毒で精神障害のある囚人、しかものちにその証言は事実でないと言っていた…

・アイアン・メイデンのポスターを張っていたヘビメタファンだというのを悪魔信仰者であったと解釈されていた(昨年無事釈放されたWest Memphis 3の主犯格とされた人も、着ている服がゴス的なのを悪魔信仰といわれてましたね、、<ちなみに彼らが「無実釈放」のリストに含まれていないことがあるのは、釈放が「有罪を認める代わりの取引」であったからです。これに関しては、「生きていなければ無実を主張できない」という選択をする人も多いですが、Cameron Todd Willinghamの場合はその選択肢を与えられたけれど拒否しています。これは、、被害者が自分の子供たちであるからでしょう。この「有罪を認めれば減刑」というのはなんだかいつも納得が行かないものがある、、)

・West Memphis 3の司法取引(この場合もこの訳でいいんだろうか)について追補。彼らのguilty pleaはAlford Pleaと呼ばれるもので、自分たちが有罪とは認めないけれど、検察側が陪審員を説得してしまうだけの証拠がある場合に行われるものです。ぶっちゃけて言えば、再審のチャンスを得たときに使われる場合は特に「一度やったことはもう一度やりかねないから安全第一」ってことですな。このAlford Pleaはいくつかの州では認められていません。なお、彼らの弁護団は続いて有罪判決取り消しを求めているそうです。まずは救命第一、ということでしょう、、

・娘たちの葬儀で、2歳の子に対して「お前が死ぬべきじゃなかったんだ」と言ったのを1歳の双子に対して殺意があったと解釈されていた(一般人の常識で考えれば、助けられなかった父親の嘆きでしょうに…)
これに関しては、専門家の発言がありまして
「生き残った人間の振る舞いを根拠に放火の罪に問おうとするなら、それ自体が大きな間違いである。特に犠牲者がその子供であるなら」(翻訳怪しいですが意味はこういうことです。うまく日本語にならん)

・この火災ではフラッシュオーバーが起こっている。1991年時点では捜査の間違いもあり得るが、
“1992年2月にNFPA 921という火災捜査に関するガイドラインがNational Fire Protection Associationより出版され、現在テキサスでも捜査に使われている。30人の火災専門家によって作成され、Toddのケースを見直した数人の専門家も含まれている”
(しかし一部のテキサスの捜査官はそれを否認している)

そして、悪名高い知事が報告を無視し、死刑反対派のプロパガンダだと流している(実際は誰も、死刑に関する論争のどちら側にも関わっていない)

・そして、打ちのめされる人がいる。
陪審員Dorinda Brokofskyの言葉
「誰か、このことを彼が処刑される前に知っていたの?私は一生この事実を背負っていかなければならないんだわ。彼は無実かもしれなかったのよ」
陪審員さん、どうも沢山の人が知っていて、貴方には知らせなかったわけなんですが…

調べるとどんどん腹が立ってくるわけです。で、まだ可能性がある、少なくとも生きている、ケースに関して何かいうことには用心したくもなる。H.S氏に関しても、DNAテストがきちんと行われて、彼が最近のインタビューで言ったとおりに奥さんを抱きしめたときに、きっちりおめでとうということにしようと思っているわけです。

Photos: The Willingham case – chicagotribune.com.

 

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